親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「私、何かしてます?」

「特別な事はなにも。ただ、明るく笑っているだけで」

やばい。世界に二人しかいない感じになっている。

「覚えてますか。俺、初めて神崎さんを抜いてトップになった時」

「えっ⁉」

そんなことあったかな。正直覚えてない。

「その時、白石さんが『あの悠真を抜かす人がいるんだ』って驚いていて」

あああああ。思い出した。

あれ、佐伯さんだったんだ。

「それから、白石さんにまた誉めて貰いたくて、未だに頑張ってます」

「佐伯さん……」

そんな私に褒められたいなんて。

ちょっと胸の奥が、熱くなる。

「佐伯。それは残念だったな」

私は一瞬で悠真の方へ振り返る。

「おまえにトップを譲る事は、今後ないよ」

すると佐伯さんは、クククっと笑った。

「その自信、どこから来るんですか」
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