親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「神崎さん。白石さんの事好きですよね」

ドキッとした。

「これなら白石さんを奪う覚悟もできる」

「佐伯さん?」

「白石さん。俺、あなたに惚れてますよ」

心臓がバクバクしている。

私、もしかして二人の男性から同時に、攻められている?

「はあーあ。すっきりした」

何も知らない顔で、悠真は私の隣に座る。

「美桜。おまえはトイレに行かなくて大丈夫か?」

「ああ、うん」

「無理すると、女は大変だぞ」

悠真はやたら女に詳しい。

そうだ。悠真はこういう男なんだ。

たくさんの女性に慣れている。

しかも、本気で女を好きになったことがない。

何故だろう。私の中で胸がチクっと痛んだ。

「神崎さん。俺、あなたに言っておくことあります」

「なんだ?」

すると佐伯さんは、すぅーっと息を吸った。
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