親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「美桜、今夜付き合えよ」

「ああ、いいよ」

「じゃあ、仕事終わったら」

「うん」

そして悠真はまた、自分のデスクに戻って行く。

すると今度は隣の席の、中村梨花が話しかけてきた。

「相変わらず、神崎さんと仲いいね。美桜」

「そうかな。あんなものだよ」

どうもこうもない。

仲はいいけれど、付き合っているわけでもないし。

「御曹司にあんな口きくなんて」

「あいつは、大学の時からの親友だし」

「親友?」

梨花は突如ニヤニヤしだした。

「それって、友達以上ってこと?」

「まあ、そうなるかな」

お互いの恋愛事情も知っている。

悠真は、特定の彼女を作っても長続きしない。

いつも最後は悠真が、振られるんだって言っていた。

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