親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
会社に出社すると、悠真はいつも通りに仕事をしていた。

「神崎さん、企画書確認してください」

「はいよ」

まるで昨日の夜が何事もなかったかのように、悠真は仕事を続ける。

ふと顔を上げた悠真と、目が合った。

ドキッとする。

「美桜」

「な、何?」

悠真が一歩ずつ近づいてくる度に、胸がドキドキする。

悠真の視線が、私に注がれる。


―― 美桜、気持ちいい ――


思わず昨日の夜の悠真を思い出してしまう。

「あ、あの……悠真っ!」

「この企画書、やっぱり美桜がやって」

私は一瞬、止まった。

「美桜が忙しいから、他の子に任せたけどダメ」

そう言って悠真は、企画書を私の手の中に握らせた。

「あーあ。やっぱり俺の案件は、美桜にしかできないよ」

周囲は苦笑いをしている。
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