親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
ある日の事だった。

営業部の佐伯さんが、お昼休みに廊下で私を待ち伏せしていた。

「どうしたんですか?」

確か佐伯さんは、私よりも2歳年下の人。

悠真と並ぶ、営業部のエースだ。

「ああ、いや。一緒にランチでもどうかなって思って」

「え?私と?」

こんな事言ったら悪いけれど、佐伯さんと私は接点がない。

いつも悠真の案件を貰っているから、佐伯さんの案件は他の人に流れるし。

どちらかと言えば、梨花の方が佐伯さんと仲がいいはず。

「ごめんなさい。私、今日お弁当で」

「俺も何か買ってきて付き合おうよ」

息が止まった気がした。

「えっと……」

「じゃあ、俺買ってくるわ」

そう言って佐伯さんは、コンビニでお弁当を買ってきた。

「どこで食べる?」

「実は私……外の公園で食べるのが、日課でして」
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