親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「OK」

佐伯さんは嫌がりもせずに、公園に着くとベンチに腰掛けた。

お互いのお弁当を広げる。

佐伯さんは私のお弁当を見ると、ふふっと笑った。

「すっげー。本格的じゃん」

「あはは。これじゃあ、節約にならないですよね」

一人暮らしの家計。毎月の給料でも決して楽じゃない。

節約の為に初めたお弁当も、こだわってしまっている為、材料費がかかる。

「でも、料理上手だってことでしょ」

「そう言ってくれると、頑張った甲斐があります」

佐伯さんのお弁当を見ると、シンプルなから揚げ弁当だった。

それを佐伯さんは、美味しそうに食べる。

「……どうして今日、ランチ誘ってくれたんですか?」

佐伯さんは顔を上げて、私を見た。

「ああ、白石さんと話したかったからかな」

シンプルな理由。でも納得してしまった。
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