親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「ええっ⁉」

悠真はニヤッと笑った。

「美桜を諦められなくて、付き合った彼女全員傷つけた」

「ええええっ⁉」

「俺の執着心は、並大抵のものじゃないからな」

「悠真……」

そして微笑むと、悠真は小会議室のドアを開けて、出て行った。

本当に悠真は、私の事好きだったんだ。


悠真が彼女と別れる時は、決まって私に彼氏がいる時だった。

悠真が私を好きで、付き合った人を傷つけたとしたら。

私も似た事をしてきた。


―― 本当に俺の事、好きなの? ――


付き合った人に言われた言葉。

あの時、好きだよと言えたのなら、何か変わっていたのだろうか。

それでも私は、悠真の事が好きだった。

忘れられなくて、何度も泣いた。

でも、それももう終わりにしよう。

私は、顔を上げた。
< 48 / 69 >

この作品をシェア

pagetop