親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
仕事が終わると、私は悠真との待ち合わせ場所に行った。

オフィスから少し離れたところ。

会社の人に見つからないようにだ。

悠真は木の陰に立っていた。

「悠真」

声を掛けると、手を上げて迎えてくれた。

「仕事、お疲れ様」

「それ、オフィス出る時も言ったじゃない」

「さっきは同僚として。今は恋人として」

私はふふふと笑った。

そして歩き出す私達。

「なあ、何食べたい?」

「焼肉食べたい!」

私は片手を空に突き出した。

最近忙して、お肉も食べていない。

そう言えば、焼き肉に行ったのもいつだったかな。

「そんなに行きたいのなら行こうか」

「うん。行く行く!」

そして私達は、歩いた先にあった行きつけの焼肉屋さんに着いた。

「久しぶりだね」

「ああ、今日はいっぱい食べよう」


< 53 / 69 >

この作品をシェア

pagetop