親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
その度に、悠真は私と居酒屋で話し込んで、心が離れないようにしてくれた。

「いつも側にいてくれて、本当に感謝してるよ」

私は悠真を見つめた。

今、同じ場所でこうやって食事をしていることが、不思議で仕方ない。

「美桜」

「ん?何?」

「カルビ、焦げてる」

「え!」

私の目の前で焼かれているカルビから、火が出ている。

慌てて裏返したら、ほとんど赤い部分はなかった。

「焼肉は無駄話してる暇がないぞ」

一方の悠真は、いい具合に焼かれているカルビを、美味しそうに頬張った。

「ずるい、悠真ばっか」

「あはは。ほら、このカルビ。美桜にやるよ」

上手に焼かれたカルビを見て、悠真の優しさを感じた。

「お肉焼くの上手い人って、恋愛も上手くいってるよね」

「なんだ、それ」
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