親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜

第3章 御曹司が重い

悠真に溺れていた日を、夢だと思いだしたのはそれからしばらく経ってのことだった。

「悠真。ちょっと来なさい」

顔を上げると、社長がわざわざオフィスに来て、悠真を呼んでいた。

「父さん」

悠真は慌てて社長の元に近づいた。

「仕事中はなるべく話しかけないでくれって、言っただろ」

「まあ、そんなに焦るな」

親子の会話。

そうなんだ。悠真は社長の息子なのだ。

いづれはこの会社を継いで、社長になる身なのだ。

「君が悠真君か」

社長の隣には、取引先の社長がいらした。

確か三輪産業と言って、当社に毎月コンスタントに発注してくれる会社だ。

「お父さんから聞いたよ。自分の力で社長になりたいって、社員から始めてるんだって?」

「はい……」

悠真は顔は笑っているけれど、元気がなさそうだった。

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