三角屋根の下で君と
何度もこうして繰り返し撮ってきた写真もあとどれだけ撮れるのかと思うと、まだまだ先のことなのに胡桃は寂しく思えた。

『そろそろ行かないと。』

『ん、そうだな。』

3年間通い慣れた道なのに、制服が違うだけで真新しい道に感じるほど、高校生活が楽しみでならない。

「泱はバレーボール続けるの?」

『先輩に誘われてるからな。胡桃も続けるんだろ?』

「えっ?私高校ではやらないよ。」

『は?』
『勿体無いよ。辞めちゃうの?』

泱も凛も胡桃はバレーボールを続ける
ものだと当然のように思っていた為、
かなり驚いてしまったようだ。

胡桃は身長も165センチと大きくて、
中等部では、そこそこいい成績を
大会で残していた

「私ね‥高校では恋がしたいの。ずーっと男みたいって言われて来たでしょ?だから、高校では好きな人を見つけて彼氏が欲しいなぁ‥なんて。」

『ふふ‥‥胡桃ちゃんは美人だよ。スタイル
もいいんだから。‥‥いいな私もそろそろ前に進もうかな‥』

「凛も!?凛は中等部でも沢山告白されてきたじゃない。私なんてゼロ!0人!!あーあ、神様!1人でいいから私のこと見てくれる人をどうかお与えください!」

幼い頃から空手を習い、男子に立ち向かい走り回って過ごした小学校時代

中学では、殆どの時間を部活に明け暮れ、トキメキとは程遠い時間を割いて、残りは勉強ばかりしていたのだ

だから、胡桃は人一倍恋愛漫画のような恋がしてみたったのかもしれない

『胡桃にはまだ早いし』

えっ?
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