三角屋根の下で君と
まだ早いって‥‥恋愛が?

1人で歩いて行く泱が、立ち止まる胡桃と凛に気付くとムスっとした表情でジッと2人を見つめて来た

「あー‥分かった!泱も彼女欲しいんでしょ!
全く、泱も凛も贅沢だよ?沢山告白されててさ‥‥。」

胡桃は笑いながら拗ねた様子の泱に近づき、人差し指で膨れた頬を突くと、泱が咄嗟に私の手を取り真顔で顔をグッと寄せて来た

『‥‥好きじゃない子に告白されても意味なんてないから。』

泱は胡桃の目をまっすぐ見てそう伝えると、のけぞっていた胡桃を引っ張り頭をコツンと小突いた。

『泱!‥ひ、泱は好きな人が居るの?』

凛?

また3人で歩き始めると、凛が泱にそう尋ねた。何だろう‥今日はみんな何かいつもと違う?そんな雰囲気に、胡桃は少しだけ居心地が悪かった

『いるよ‥ずっと前からその子だけ。』

えっ?

泱にずっと好きな子がいたなんて、胡桃は全く気付かなかった。こんなに長い時間一緒に居たにも関わらず、よく考えたら恋愛話なんて一度も
した事がなかったのだ

『そ‥そうなんだ‥‥あのね‥実は私も好きな人がいるの‥‥。私も泱と同じでずっと同じ人なんだ。』

「えっ!!?凛もいるの!?な、なーんだ‥‥出遅れてるの私だけじゃん‥‥。2人とも上手く
いくといいね、応援する!」

胡桃は、2人の真ん中に立つと2人と腕を組み無理矢理笑顔を見せた

泱にも凛にも好きな人がいる‥‥

どうしたかわからなかったけど、たったそれだけで、自分が置いていかれてる気分になってしまった。

だって、泱も凛も私にとっては眩しいくらい素敵で、中身だって褒めてもまだまだいいところが次から次へと出て来るほどいい親友なのだ
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