三角屋根の下で君と
せめてここで会えなくなっても、部活が一緒なら泱との時間も少しはあるかもしれない‥‥そう思えるくらいには胡桃の中で泱という存在はかなり大きい

「そんな顔して‥そんなに嬉しいの?」

『ん‥‥予想外だったから。』

「うん‥自分でもそう思う。」

美しく均整の取れた顔立ちの泱の顔が
間近にあり、少し長めの髪が私に触れそうな距離まで近づくと泱の唇がオデコに軽く触れると勢いよく泱は立ち上がりブレザーを手に取った

『胡桃』

「何?」

『これからは本気でいくから‥覚悟しとけよ』

ん?

笑顔で三角屋根の部屋を出ていく泱を
見送ると、先程触れられたであろうオデコに手を当てた

鼻に続きオデコまでやられた‥‥
ハーフならではの近い距離感は今に
始まった事じゃないにしろ、小さい時
とは捉え方も変わってしまう

本気でいくからって‥‥今までのバレーボールは本気じゃなかったのか?
それとも別のこと?

どちらにしろ言葉足らずの泱を理解
するのは10年経っても出来ていない
部分も多いからあまり気にしないで
おこうと胡桃は思った


鞄から部活動希望用紙を取り出すと、
先程の泱の笑顔に思い出し笑いをしな
がら、名前と希望部を書いた

高校生‥‥‥か‥‥

どんな3年間になるんだろう‥‥

自分にはまだ未知な世界が今日から始まったばかりだけど、1人じゃないから不安なんて少しもないから今は楽しみの方が大きい‥‥

まずは何でもやってみよう‥‥
変わりたいなら今までと同じじゃきっと
何も変わらないから。

そう思いながら、振り返った部屋の散らかり具合に、まずは女らしく掃除が
できるようになろうと頑張ってみた
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