三角屋根の下で君と
ガチャ


『胡桃、遅くなってごめん!』

「んー‥そんな待ってないよ。早く勉強して遊ぼ‥‥う‥‥ん?」

寝転んでいた私が腹筋を使って起き上がると、泱の後ろに誰かがいる事にすぐ気が付いた


『隣に引っ越してきた子だって母さんに
聞いたから連れてきた。僕達と同じ学年で学校も同じなんだって。』

そう言えば‥‥泱の家の隣は誰も住んでいなかったっけ‥‥

泱の後ろからひょこっと顔を覗かせた子は、小さな顔にパッチリとした瞳を何度かパチパチとさせ、私を見てニコっと笑ってくれた

か‥‥可愛い‥‥それに小さい‥‥

長い髪をツインテールに結び、ふんわりとしたスカートがよく似合っていて、一言で言えば女の子らしい子だ

『は‥初めまして、山岡 凛 です。泱くんにおいでって言って貰って来ました‥‥。』

「あ‥えっと‥私は望月 胡桃だよ。同じ団地の泱の家の隣に住んでるの。すごいや‥3件並びでみんな同級生なんて!仲良くしてね。」

『うん‥ありがとう。ここはすごいね、2人の
秘密基地?』

『秘密基地‥か‥。凛は面白い事を言うんだね。ここは僕と胡桃の子供部屋だよ。団地は狭いから、胡桃の両親が僕たちのために広い場所で遊べるように作ってくれたんだ。僕達はここをブルーって呼んでる。』

僕と胡桃‥‥。
その言葉に別に何の意味もないのに、胡桃にはまるで2人だけの特別な家だと聞こえ嬉しくなったのだ

『うわぁ!いいなぁ‥。あのね、私‥友達がまだ居ないから、2人が嫌じゃなければお友達に
 なってもらえないかな‥。』

頬を赤らめて恥ずかしそうに俯く凛に、泱が凛の頭を優しく撫でる

泱も友達が居なくて不安だった時に胡桃に助けられ毎日が楽しくなった。

だから、凛にも自分と同じ思いをして欲しくなかったから放っておかなかったのかもしれない。
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