三角屋根の下で君と


「うん、仲良くしよう!」

『凛もここに机を用意したらいいよ。僕達ここでいつも勉強したり遊んだりしてるから。』

『嬉しい‥‥2人ともありがとう。』


どんな事でも泱と相談してきた胡桃にとっては、これが初めての出来事で、なるべく表情には出さなかったけれど、何故か少しだけ泱が勝手に決めたことが悲しかった。

心の何処かで、ブルーはずっと泱と私の家だと思っていたからなのかもしれない。


『胡桃?どうかした?』

「あ‥‥ううん、なんでもないよ。」

『体調悪い?なんか‥顔色悪いよ?』

「本当に大丈夫だってば!そ、それより凛のこと何も知らないからおやつ食べながら話さない?勉強は後ですればいいや。」

胡桃は無理矢理笑顔を作って見せると、散らかっていた本などを片付けて凛を部屋に招いた。


凛は、お父さんの急な転勤ででこっちに引っ越してきて、空いていたあの団地がすぐ住める事がわかり引っ越して来たそうだ

泱、胡桃、凛は3人とも一人っ子で、家族構成も全く同じ。

本当に偶然にも色々共通点があり、最初は気まずかった胡桃も、凛とはすぐに仲良くなった。

そして、2人で通っていた通学路は3人になり、ブルーで3人で過ごすのが当たり前になるのに時間はかからなかった。


「おはよう!!おばさん、泱は?」

胡桃は履き慣れない真新しいスニーカーを玄関に脱ぎ捨て、台所に立つ泱のお母さんに挨拶をすると、夜勤明けで眠そうなおばさんは欠伸をしながらいつものように奥の部屋を指さした
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