三角屋根の下で君と
『‥こんなの胡桃には似合わないよ‥』

そう言うと、指の腹で胡桃の唇をサッと拭った後思い切りデコピンをした。

「痛ッーー!!何するのよ!!」

『窓開いてるから近所迷惑。着替える
 から外出てて。』

オデコを押さえながら窓を閉め振り返ると目の前で上の服を脱ぎ始めた泱から何故か視線を逸らした

「い、言われなくても出るから! いきなり脱がないでよね!凛と公園に先に行ってるから早く来てよ!?」

勢いよく部屋のドアを閉めると、先ほどチラッと見えた泱の腹筋が頭にチラつき慌てて頭を左右に振る

‥‥いつの間にあんなに鍛えたの?
中学から始めた運動部のせい?

泱は空手もずっと続けていたけれど、
胡桃は中学に上がる頃には辞めてしまい、活発さを活かして泱と同じくバレーボール部で3年間楽しんだ

中学でもかなりモテていたのはそばで見てて知っていたけど、高校でもきっと続くのだろうとは予想している

『凛!おはよう!!』

そして彼女もまた美しく成長を遂げ、背中まで伸びたサラサラな栗色の髪に小さな顔、それにパッチリとした瞳は相変わらずで、背丈も155センチと小柄で可愛らしい

『胡桃、おはよう!髪の毛切ったんだ!
 ショートボブも似合ってるよ。』

『ありがと。今日から高等部だね。』

私立中学に3人とも入学した為、校舎が隣に変わるくらいであとはあまり変わらない

それでもセーラー服から大人っぽい濃紺の制服に変わるだけでも何故か嬉しいのだ
< 8 / 60 >

この作品をシェア

pagetop