醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

10.復讐と死

焚き火が、ぱちりと音を立てる。
 エリシアは、少し考えた後、答えた。

「危険で、信用ならなくて、悪人っぽいし、期待したくないのに期待させる酷い人」
 セドリックは、鼻で笑った。

「最悪の評価だな」
「私は聞かれたから正直に答えただけよ」

 そう言って、エリシアは小さく笑う。
 その笑みは、以前よりもずっと柔らかかった。

 風が、二人の間を通り抜ける。
「俺に期待するな。裏切られる前に裏切るし。人を道具のように利用する」
 セドリックは、焚き火を見つめたまま言った。

「セドリックは正直な人ね⋯⋯そんな事言わない方が上手くいくのに」
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