醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
 謁見の間に辿り着くと、ユーイン国王とパトリス王太子が待ち構えていた。

「聖女様のお慈悲に感謝を。ユーイン・ノイダンがご挨拶申し上げます」
「お久しぶりですね。国王陛下」

 聖女への正式な挨拶をとりあえずしたユーイン国王にエリシアはカーテシーの礼で応える。

「エリシア、どうしたんだ? その見窄らしい髪は! 僕の美しいエリシアの髪がこんなに短く」
 擦り寄ってくるパトリスを無視して、エリシアはブレイクと共に感染症対策について話した。

「これから、毎年あるかもしれない流行期に備え、聖女の力だけではなく薬を作ることを提案します」
「なるほど」
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