醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「はぁ、レイディン帝国の皇帝になるのはそう簡単じゃないんだぞ。俺は後ろ盾もないし第三皇子で一番不利なんだ」
「そうなのね」
 ノイダン王国はパトリスが唯一の王位継承権を持っている。
 それに比べて、レイディン帝国の皇子は三人。

 皇子たちは皆優秀だと聞く。
 だから、ブレイクも遠方の資源国に潜入するなどという手段を取ったのだろう。

 自国が血を流す事なく、合法的にノイダン王国が得られれば手柄としては完璧だ。

「俺が皇帝になった暁には聖女様を帝国の母である皇后として迎えてもいいぞ。だから、死のうなんて考えるなよ」
 ブレイクの言葉にエリシアは苦笑した。

< 154 / 234 >

この作品をシェア

pagetop