醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
そして、ある日、ルナはエリシアに聖女の力があると気が付いてしまう。
エリシアが自分が聖女だと自覚しないように誤魔化したが、彼女が自分の力に気がつくのは時間の問題だ。
エリシアが二百年に一度現れるかも分からない聖女だと知ったら、兄はますます彼女に夢中になるだろう。
元々、兄と婚約する予定だったラリサに相談すると思いもよらぬ提案をされた。
「悪いのは、全部エリシア様ですわ。寵愛も美しさも特別な力も独り占め。そんなのは狡いと思って当たり前です。ルナ王女殿下がお可哀想で私は見ていられません」
ラリサの声は、甘く、優しかった。
彼女の言葉に幼いルナはホッとした。