醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
 ただ“祈り”のように、静かに広がった光で魔獣たちは悲鳴すらあげずに消えた。

 骨も、血も、憎悪も残らなかった。
 まるで最初から存在しなかったかのように跡形もなく消えた。

 王都がその報せを受け取ったのは、翌日の早朝だった。
「聖女の光、だと?」
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