醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

16.決意

玉座の間が、ざわめく。
 騎士団長、神官、学者たち。

 誰もが口を揃えて言った。
「間違いありません。文献にある“浄化の光”と一致します」

 ユーイン国王は興奮気味に神殿へと使者を送った。
 その日のうちに、大神殿で神託が下る。

 ――聖女は、魔獣の森に在り。
 ――穢れを負い、なお光を失わぬ者。
 ――王国は、彼女を迎えよ。

 その言葉は、雷のように王都を打った。

「聖女が、魔獣の森にいるだと?」
「ノイダン王国に聖女が現れた」

 聖女は過去三回現れていて、いずれもレイディン帝国に出現していた。
 聖女の出現により、国は発展する。
 誰もが突然の聖女の出現に浮き足だった。

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