醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
 必死に彼女を探していたとしても、見つけられなかった。

 エリシアから見て彼は他の女と結婚し、上手くやれず離婚しだだけの男。

 ダンスを終えて、離れていくエリシアをひたすらに見つめる。

 彼女の事をただの美しい聖女としか考えていないようなパトリスが彼女の前に跪く。
(生まれながらに、人の人生は決まってるのかもな)

 リオネルはの心は虚しさに襲われていた。

 誰よりもエリシアを思ってきた。
 十年、必死に探した。

 誰が一歩入れば死を意味する魔獣の森に彼女がいると思っただろうか。
 リオネルはパトリスとエリシアが踊るのを見ていられず、会場を後にしようとしたところだった。

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