醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「宰相殿、少しお話があるのですが宜しいでしょうか?」

 振り返ると、そこにいたのはパトリスの補佐官ブレイク。
 短期間で王と王太子の信頼を得た男。

「何か用があるなら、日を改めくれ」
 エリシアに軽蔑したような目を向けられ傷ついたリオネルは、人と話せる状態ではなかった。

「今、話さないと、宰相殿は一生後悔されるでしょう」
 ブレイクの言葉にリオネルは目を見開く。
 リオネルはブレイクに促され、普段は女性が使う休憩室に導かれた。

「それで、用とは?」
 ソファーに深く座り込み、誰か来ないかと不安そうなリオネルを見てブレイクは笑った。

「誰も来ません。ご安心を」
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