醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
ーーパトリス・ノイダン。
この国の王太子で明日には、玉座に座るはずだった男。
その男が今、罪人のように拘束され、闇の廊下へと連行されていく。
王宮の蝋燭の光が、彼の背中を冷たく照らしていた。
「エリシア様。夜中ではありますが、臨時裁判が開かれます。今日が、九百年続いたノイダン王家の終わりの日です」
リオネルは静かに告げる。
あまりにも静かな宣告だった。
エリシアはそっと、自分の左腕を見る。
琥珀の石が嵌め込まれた腕輪が、蝋燭の光を受けて鈍く輝いている。
(良かったわね。全部、貴方の思い通りでしょう、ブレイク⋯⋯いいえ、セドリック・レイディン)
この国の王太子で明日には、玉座に座るはずだった男。
その男が今、罪人のように拘束され、闇の廊下へと連行されていく。
王宮の蝋燭の光が、彼の背中を冷たく照らしていた。
「エリシア様。夜中ではありますが、臨時裁判が開かれます。今日が、九百年続いたノイダン王家の終わりの日です」
リオネルは静かに告げる。
あまりにも静かな宣告だった。
エリシアはそっと、自分の左腕を見る。
琥珀の石が嵌め込まれた腕輪が、蝋燭の光を受けて鈍く輝いている。
(良かったわね。全部、貴方の思い通りでしょう、ブレイク⋯⋯いいえ、セドリック・レイディン)