醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「パトリス王太子も相当腐っていると思っていましたけれど、ルナ王女。貴方は、獣以下です。一生、その醜さのまま生きてください」

 聖女の決定は絶対だ。
 特にこの神殿ではエリシアが残ると言えば、王宮に引っ張っていくことは王族でもできなかった。

 聖女が現れたのは、実に二百年ぶりのことだった。

 そもそも過去三人の聖女はレイディン帝国で誕生していて、ノイダン王国は聖女の誕生に慣れていない。

 神殿はその事実に浮き足立ち、レイディン帝国にあるような「聖女殿」を建設するらしい。
 そのため、聖女であるエリシアは、ひとまず神殿に隣接する修道院で過ごすことになった。

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