醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「もちろんよ。でも、どうしてあなたがここに?」

 修道女の衣に身を包んだ彼女の姿が、どうしても現実と結びつかない。
 アイリスは一瞬だけ視線を泳がせ、それから苦笑した。

「実は予定通り、初恋のリオネル様と結婚できたのですが」
「ええ」
「浮気がバレて、離縁されてしまって。修道院送りです」
「浮気?」

 エリシアは、思わず声を失った。
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