醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
貧しい土地、そして感染症。恐怖と諦観が絡み合いレジル地方は事実上、王国から見捨てられていた。
その地に、聖女が降り立った。
「聖女様が来てくださった」
「二十五歳まで処女でいたら聖女になれるって本当?」
「家出して婚約破棄されたって話だけど、美人は我儘でも許されるってことね」
好奇と嫉妬と下衆な噂。
それらが湿った空気に溶け込み、エリシアの白い耳元にまとわりつく。
王家の発表は、あまりにも無神経でエリシアの尊厳を抉るものだった。
『エリシア・クルーシーは神聖な処女性を二十五歳まで保った故に、伝説の聖女の力を発現した』
その地に、聖女が降り立った。
「聖女様が来てくださった」
「二十五歳まで処女でいたら聖女になれるって本当?」
「家出して婚約破棄されたって話だけど、美人は我儘でも許されるってことね」
好奇と嫉妬と下衆な噂。
それらが湿った空気に溶け込み、エリシアの白い耳元にまとわりつく。
王家の発表は、あまりにも無神経でエリシアの尊厳を抉るものだった。
『エリシア・クルーシーは神聖な処女性を二十五歳まで保った故に、伝説の聖女の力を発現した』