あと30日で、他人に戻るふたり
八代さんとは会社の外で待ち合わせた。
彼と飲みに行くことは、優奈にも言っていなかった。
もしも彼女に言おうものなら、
『えっ!どういうこと!?なんでなんで!?いつの間に!?いいなー!』
って大興奮で飛びついてくる話題になりそう。
前はそれで良かったかもしれない。
でも、今の私にはそういう浮ついた気持ちみたいなものに、心が追いついていなかった。
「お疲れー。定時で上がれたね」
外で私を見つけると八代さんはにこっと笑ってこちらに手を振ってきた。
私は軽く会釈しながら駆け寄る。
「すみません。ちょっとお待たせしちゃいましたね」
「全然いいよ。行こっか」
ごく自然に軽く背中を押される。
手を添えられている。
それが、周りから見たらどんな風に映るのか。
彼と飲みに行くことは、優奈にも言っていなかった。
もしも彼女に言おうものなら、
『えっ!どういうこと!?なんでなんで!?いつの間に!?いいなー!』
って大興奮で飛びついてくる話題になりそう。
前はそれで良かったかもしれない。
でも、今の私にはそういう浮ついた気持ちみたいなものに、心が追いついていなかった。
「お疲れー。定時で上がれたね」
外で私を見つけると八代さんはにこっと笑ってこちらに手を振ってきた。
私は軽く会釈しながら駆け寄る。
「すみません。ちょっとお待たせしちゃいましたね」
「全然いいよ。行こっか」
ごく自然に軽く背中を押される。
手を添えられている。
それが、周りから見たらどんな風に映るのか。