あと30日で、他人に戻るふたり
少し歩いたところで、ものすごい行列をなしているお店を見つけた。
どうやら、老舗の揚げ物のお店らしい。
出てくる人達は、手にコロッケのようなものを手にしていたり、パックにたくさん入った袋をぶら下げていたりする。
「うわ、並んでる」
「人気なんじゃない?」
「こういうの並びたくなるタイプです」
だろうね、と隣でまるで見透かしたように言われて、それでもなんだか嫌ではない。
のぼりには『爆弾!メンチカツ!』の文字。
「メンチカツ!食べましょう」
一発目はこれだ!と決めてふたりで並んだ。
「さっきサンドイッチ食べたのに、お腹空いてきました」
「俺も」
そんなことを話しているうちに、回転率がいいのかどんどん進んでいく。
もちろん私たちの後ろにも、瞬く間にお客さんが並ぶ。
本当に人気店のようだ。
「……待って、大地さん」
お店の先頭が見えてきたあたりで、私はふと気づいて彼の肩を叩く。
別な方向を見ていた彼が「ん?」とこちらを向いたので、急いで指さした。
「メンチカツが!めちゃくちゃ大きい!」
「…でっか!」
さすがに大きくて、あののぼりが嘘ではないことをここで知る。
『爆弾!メンチカツ!』これは、そういうこと。
「これだけでお腹いっぱいになっちゃうかな…。色んなもの食べ歩きしたかったけど」
私がつぶやくと、大地さんが当たり前みたいに
「別に半分こすればよくない?」
と笑う。
「ひとつだけ買お。さっきのなんかデカいせんべいも食べたいでしょ」
「……はい」
破壊力の強さといったら。
口にはしなかったけれど、とんでもないな、この人。
私が戸惑っているのも知らず、彼はやっとたどり着いた先頭にやたら嬉しそうにしていた。
どうやら、老舗の揚げ物のお店らしい。
出てくる人達は、手にコロッケのようなものを手にしていたり、パックにたくさん入った袋をぶら下げていたりする。
「うわ、並んでる」
「人気なんじゃない?」
「こういうの並びたくなるタイプです」
だろうね、と隣でまるで見透かしたように言われて、それでもなんだか嫌ではない。
のぼりには『爆弾!メンチカツ!』の文字。
「メンチカツ!食べましょう」
一発目はこれだ!と決めてふたりで並んだ。
「さっきサンドイッチ食べたのに、お腹空いてきました」
「俺も」
そんなことを話しているうちに、回転率がいいのかどんどん進んでいく。
もちろん私たちの後ろにも、瞬く間にお客さんが並ぶ。
本当に人気店のようだ。
「……待って、大地さん」
お店の先頭が見えてきたあたりで、私はふと気づいて彼の肩を叩く。
別な方向を見ていた彼が「ん?」とこちらを向いたので、急いで指さした。
「メンチカツが!めちゃくちゃ大きい!」
「…でっか!」
さすがに大きくて、あののぼりが嘘ではないことをここで知る。
『爆弾!メンチカツ!』これは、そういうこと。
「これだけでお腹いっぱいになっちゃうかな…。色んなもの食べ歩きしたかったけど」
私がつぶやくと、大地さんが当たり前みたいに
「別に半分こすればよくない?」
と笑う。
「ひとつだけ買お。さっきのなんかデカいせんべいも食べたいでしょ」
「……はい」
破壊力の強さといったら。
口にはしなかったけれど、とんでもないな、この人。
私が戸惑っているのも知らず、彼はやっとたどり着いた先頭にやたら嬉しそうにしていた。