あと30日で、他人に戻るふたり

27日目 侵入記念日

昨日と違って、日曜日は晴れていた。

テレビから流れてきた情報番組から、『関東も週明けには梅雨明けでしょう』というアナウンサーの声が聞こえる。

やっぱり、もう本格的な夏が来るんだ。


開け放った窓から、夏の匂いがした。


「美月、洗濯終わったよ」

洗面所からカゴを持って大地さんがリビングに入ってくる。

シーツやタオルケット、バスタオルなどの大物の洗濯物を、ふたりで外に干す。


「あっつ…」

「日差しが強いですね」

ベランダには、すでに夏本番みたいな暑さの熱が広がっていた。
何もしていなくて、そこにいるだけで汗をかくぐらいの。

「一瞬で乾きそう」

「ですねー。他にもなんか洗います?」

「うん。服、洗ってくる」


彼は私と違っていつも何日か分をまとめて洗うので、すぐにリビングへ戻っていった。

あまりにも、のんびりした日曜日。
いつもの私たちに戻ったような、そんな感じがした。


昨日、仕事の呼び出しに行かなかった彼は、その後とくになにかを説明するでもなく、餃子をたくさん食べてご飯もおかわりしていた。

そして、やっぱり荷造りは進んでいない。

ダンボールがそこらじゅうに広げられたまま、雑に放置されている。


まあ、荷物は少ないだろうから。
すぐにまとめられるんだろうけど…。


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