あと30日で、他人に戻るふたり
ベッドに入って電気を消したけれど、リビングから漏れる明かりがどこか彼の気配だけを感じさせて眠れない。
スマホは触らないように、サイドテーブルに置いた。
目を閉じるのに、物音が気になる。
いつもなら、わりと早く眠れるのにな。
お昼寝しちゃったからかも。
今頃、やっと重い腰を上げてダンボールに荷物とか詰め込んでいるのかな。
だいぶ時間が経った頃、やっと少しずつ眠気が襲ってきた。
リビングの明かりを気にしながらも、ウトウトしかけていると。
不意に無機質なコンコン、というドアがノックされる音が聞こえた。
────え?
心臓が変な音を立てた。
いま、ノックされなかった?
ベッドから動けなくて、そのまま視線だけドアに向ける。
また、ドアからコンコン、と音がした。
「美月、もう寝た?」
大地さんの声は、いつも通りだった。
「……寝てます」
「起きてるじゃん」
「寝てます」
二回目は、ちょっと強く言い返す。
なのに、勝手にドアが開けられる。
リビングの煌々とした明かりがまぶしくて、一瞬顔をしかめた。
仕方なく身体だけ起き上がる。
スマホは触らないように、サイドテーブルに置いた。
目を閉じるのに、物音が気になる。
いつもなら、わりと早く眠れるのにな。
お昼寝しちゃったからかも。
今頃、やっと重い腰を上げてダンボールに荷物とか詰め込んでいるのかな。
だいぶ時間が経った頃、やっと少しずつ眠気が襲ってきた。
リビングの明かりを気にしながらも、ウトウトしかけていると。
不意に無機質なコンコン、というドアがノックされる音が聞こえた。
────え?
心臓が変な音を立てた。
いま、ノックされなかった?
ベッドから動けなくて、そのまま視線だけドアに向ける。
また、ドアからコンコン、と音がした。
「美月、もう寝た?」
大地さんの声は、いつも通りだった。
「……寝てます」
「起きてるじゃん」
「寝てます」
二回目は、ちょっと強く言い返す。
なのに、勝手にドアが開けられる。
リビングの煌々とした明かりがまぶしくて、一瞬顔をしかめた。
仕方なく身体だけ起き上がる。