あと30日で、他人に戻るふたり
テーブルに並ぶ、和食っぽい献立。
白いご飯に、あおさのお味噌汁。
サラダ、昨日の余り物のひじきの煮物、そしてサバの塩焼き。
「「いただきます」」
いつもみたいにテレビを流しながら、ふたりで食べ始めた。
「今日、解約してきた」
大地さんは小骨とか気にせず大きな口でサバを食べながら、私がご飯を食べる手を止めたのにも気づかずテレビを見ている。
「この部屋が二重契約になってるのどうするか聞かれたから、新しく俺名義で契約してきたよ」
「えっ!」
「だってこれからふたりで住むでしょ。美月も会社に伝えてくれる?そっちは会社側で借りてる部屋だろうから、断っていいよ。会社契約のままだと色々面倒らしいし」
「相談してくれたらよかったのに」
「なんで?」
私は隣を見ているのに、視線がまったく合わない。
たぶんこの話は、彼にとってあまり重要ではないんだと思う。ある意味、分かりやすいのかもしれない。
「大地さん。ふたりで住むからこそ大事な話はちゃんと相談していきましょう」
「……ん?」
ここでやっと、彼はご飯茶碗を一度持ち直した。
同時に隣に座る私を、不思議そうに振り返る。
「私の名義にすれば、会社から少し補助も出ます。前みたいに全額会社負担とかにはならないと思いますけど、その分ちょっと浮くじゃないですか」
「───あー、そういうことか…」
「お互いの給料だって知らないわけですし」
言いかけたところで、大地さんがソファに置いていたスマホを手に取っておもむろに画面に指を滑らせる。
そしてコト、とテーブルにスマホを置いて画面を見せてきた。
……めっちゃ、給与明細。
白いご飯に、あおさのお味噌汁。
サラダ、昨日の余り物のひじきの煮物、そしてサバの塩焼き。
「「いただきます」」
いつもみたいにテレビを流しながら、ふたりで食べ始めた。
「今日、解約してきた」
大地さんは小骨とか気にせず大きな口でサバを食べながら、私がご飯を食べる手を止めたのにも気づかずテレビを見ている。
「この部屋が二重契約になってるのどうするか聞かれたから、新しく俺名義で契約してきたよ」
「えっ!」
「だってこれからふたりで住むでしょ。美月も会社に伝えてくれる?そっちは会社側で借りてる部屋だろうから、断っていいよ。会社契約のままだと色々面倒らしいし」
「相談してくれたらよかったのに」
「なんで?」
私は隣を見ているのに、視線がまったく合わない。
たぶんこの話は、彼にとってあまり重要ではないんだと思う。ある意味、分かりやすいのかもしれない。
「大地さん。ふたりで住むからこそ大事な話はちゃんと相談していきましょう」
「……ん?」
ここでやっと、彼はご飯茶碗を一度持ち直した。
同時に隣に座る私を、不思議そうに振り返る。
「私の名義にすれば、会社から少し補助も出ます。前みたいに全額会社負担とかにはならないと思いますけど、その分ちょっと浮くじゃないですか」
「───あー、そういうことか…」
「お互いの給料だって知らないわけですし」
言いかけたところで、大地さんがソファに置いていたスマホを手に取っておもむろに画面に指を滑らせる。
そしてコト、とテーブルにスマホを置いて画面を見せてきた。
……めっちゃ、給与明細。