あと30日で、他人に戻るふたり
夜ご飯も終わってお風呂も入って、まったりゴロゴロとソファに寝転ぶ。
もはや私の寝室のベッドと交換してもいいくらい、このソファの寝心地が良すぎる。
夜にいつもやっているくだらないバラエティー番組でひとり吹き出していると、同じくお風呂から上がったらしい大地さんがリビングに戻ってくるのが見えた。
彼はキッチンから水を持ってきて、立ったまま一気飲みしている。
お酒も飲まないし、煙草も吸わないし、趣味もなさそうだし、本人も言ってたけど物欲もない。
なにを原動力に生きてるのか不思議だけど、ちゃんと存在しているし、ちゃんと生活している。
優奈に、彼とのことを報告しなきゃな──。
若干睡魔に襲われまどろんでいると、大地さんがソファの隣に腰かける。
「……ふふっ」
半分寝ているのに、テレビでまたあの顔芸の芸人がはしゃいでいるのを見て笑っていると。
「───だいぶ前にさ、」
と、隣から低い声が聞こえた。
私に話しかけてるのか?とか回らない頭でテレビをぼんやり眺めていると、まだ隣で大地さんが続ける。
「俺、ちぎって壊したじゃん」
「……ちぎる?なにを?」
肘掛けに頬杖をついて、半分寝ながら聞き返す。
また、テレビの画面で面白いことを言って笑い声がして、つられて笑った。
「大事にしてたやつなのかなって思ってて」
まだ、大地さんは話し続けている。
もはや私の寝室のベッドと交換してもいいくらい、このソファの寝心地が良すぎる。
夜にいつもやっているくだらないバラエティー番組でひとり吹き出していると、同じくお風呂から上がったらしい大地さんがリビングに戻ってくるのが見えた。
彼はキッチンから水を持ってきて、立ったまま一気飲みしている。
お酒も飲まないし、煙草も吸わないし、趣味もなさそうだし、本人も言ってたけど物欲もない。
なにを原動力に生きてるのか不思議だけど、ちゃんと存在しているし、ちゃんと生活している。
優奈に、彼とのことを報告しなきゃな──。
若干睡魔に襲われまどろんでいると、大地さんがソファの隣に腰かける。
「……ふふっ」
半分寝ているのに、テレビでまたあの顔芸の芸人がはしゃいでいるのを見て笑っていると。
「───だいぶ前にさ、」
と、隣から低い声が聞こえた。
私に話しかけてるのか?とか回らない頭でテレビをぼんやり眺めていると、まだ隣で大地さんが続ける。
「俺、ちぎって壊したじゃん」
「……ちぎる?なにを?」
肘掛けに頬杖をついて、半分寝ながら聞き返す。
また、テレビの画面で面白いことを言って笑い声がして、つられて笑った。
「大事にしてたやつなのかなって思ってて」
まだ、大地さんは話し続けている。