あと30日で、他人に戻るふたり
仕事終わりに、いつもの最寄り駅ではない立川駅で降りた。
あまり来ることのない駅に来たのは、理由がある。
駅を降りて少し歩いたところにだらっと立っている大地さんは、おそらく暑さにイライラしている。
顔から苛立ちが伝わってくる。
ティッシュ配りの若いお姉さんが話しかけないほどには。
「大地さん」
「あ、おつかれー」
「お疲れ様です。すみません、ちょっと遅れちゃいました」
定時で上がれず、少し遅くなってしまった。
ちゃんと『遅れるからどこかで涼んでてください』と連絡したのに。
返信が一行。
『移動するのめんどくさいからここにいる』
彼らしくて笑ってしまった。
「夜になったのに暑い」
「夏は始まったばかりですよ」
「今すぐ冬になったらなあ」
「寒かったら寒かったで文句言いそう…」
まだ春夏秋冬を一緒に過ごしていないのに、なぜか彼の言動が目に浮かんでしまう不思議。
とりあえず郊外型の広い家具店へ足を運ぶ。
駅前のそこは、平日の夜なのに思ったより人が多かった。
モデルルームみたいな仕組みになりつつも、全部回ろうとするととんでもなく歩くので、かなり疲れる。
ピンポイントでベッドの売り場を目指した。
あまり来ることのない駅に来たのは、理由がある。
駅を降りて少し歩いたところにだらっと立っている大地さんは、おそらく暑さにイライラしている。
顔から苛立ちが伝わってくる。
ティッシュ配りの若いお姉さんが話しかけないほどには。
「大地さん」
「あ、おつかれー」
「お疲れ様です。すみません、ちょっと遅れちゃいました」
定時で上がれず、少し遅くなってしまった。
ちゃんと『遅れるからどこかで涼んでてください』と連絡したのに。
返信が一行。
『移動するのめんどくさいからここにいる』
彼らしくて笑ってしまった。
「夜になったのに暑い」
「夏は始まったばかりですよ」
「今すぐ冬になったらなあ」
「寒かったら寒かったで文句言いそう…」
まだ春夏秋冬を一緒に過ごしていないのに、なぜか彼の言動が目に浮かんでしまう不思議。
とりあえず郊外型の広い家具店へ足を運ぶ。
駅前のそこは、平日の夜なのに思ったより人が多かった。
モデルルームみたいな仕組みになりつつも、全部回ろうとするととんでもなく歩くので、かなり疲れる。
ピンポイントでベッドの売り場を目指した。