あと30日で、他人に戻るふたり
洗面所でスムーズに準備を終えて、寝室へそっと戻った。
スマホが震えたので画面を見ると、同期の優奈からメッセージが届いていた。
『人生終了のお知らせ』
たった一言なのに狂気を感じるメッセージ。
これを送りつけてきたということは。つまり、そういうことだ。
私はベッドに腰かけて、しばし文面を考える。
今日はどのみち予定もなくて、部屋のダンボールを片付けて買い物にでも行こうと思っていた。
優奈のこの精神状態を加味すると────
指をスマホの画面を滑らせる。
『おはよう。今から会えるよ』
送信するとすぐに既読がつき、そして返事が来た。
『行ける』
『今すぐ出れる』
『待ち合わせどーする?』
三連投に、ふふっと笑ってしまった。
こういう時に呼び出せる相手がいるのは、悪くない。
『じゃあ私も今から出るね』
『とりあえず恵比寿行く』
そう送ると、即座に返信が来た。
『了解。アトレの前でいい?』
スタンプを押してスマホを置くと、急いで着替えた。
白いブラウスに、柔らかく落ちるベージュのパンツ。
仕事の日より少しだけ力の抜けた服を選ぶ。
緩すぎず、でもきちんとして見えすぎない、会社へ行くのとはちょっと違う服。
華奢なネックレスだけつけて、さっき整えた髪の毛はそのまま下ろしてバッグを持った。
リビングでは、まだ彼が寝ている。
声をかけずにそのまま部屋を出た。
ほんの少しだけ、振り返りたくなったけれど。
••┈┈┈┈••
スマホが震えたので画面を見ると、同期の優奈からメッセージが届いていた。
『人生終了のお知らせ』
たった一言なのに狂気を感じるメッセージ。
これを送りつけてきたということは。つまり、そういうことだ。
私はベッドに腰かけて、しばし文面を考える。
今日はどのみち予定もなくて、部屋のダンボールを片付けて買い物にでも行こうと思っていた。
優奈のこの精神状態を加味すると────
指をスマホの画面を滑らせる。
『おはよう。今から会えるよ』
送信するとすぐに既読がつき、そして返事が来た。
『行ける』
『今すぐ出れる』
『待ち合わせどーする?』
三連投に、ふふっと笑ってしまった。
こういう時に呼び出せる相手がいるのは、悪くない。
『じゃあ私も今から出るね』
『とりあえず恵比寿行く』
そう送ると、即座に返信が来た。
『了解。アトレの前でいい?』
スタンプを押してスマホを置くと、急いで着替えた。
白いブラウスに、柔らかく落ちるベージュのパンツ。
仕事の日より少しだけ力の抜けた服を選ぶ。
緩すぎず、でもきちんとして見えすぎない、会社へ行くのとはちょっと違う服。
華奢なネックレスだけつけて、さっき整えた髪の毛はそのまま下ろしてバッグを持った。
リビングでは、まだ彼が寝ている。
声をかけずにそのまま部屋を出た。
ほんの少しだけ、振り返りたくなったけれど。
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