姉の身代わりに敵国に嫁いだら皇太子に溺愛されました
どうやって寝室まで戻ったのか、よく覚えていない。
気づけば扉の前に立っていて、気づけば中に入り、気づけば――その場に崩れ落ちていた。
「……っ」
喉の奥が、ひどく熱い。
呼吸がうまくできない。
胸の奥が締めつけられて、痛くて、どうしようもない。
「どうして……」
声にならない声が、こぼれる。
分かっていたはずなのに。
最初から、全部分かっていた。
あの人には、愛する人がいること。
私はただの“代わり”でしかないこと。
それなのにどうして、あんなものを見てしまったのだろう。
どうして、目を逸らせなかったのだろう。
「……好きになるんじゃ、なかった……」
ぽつりと、言葉が落ちる。
その瞬間、堰を切ったように涙が溢れ出した。
止めようとしても止まらない。
気づけば扉の前に立っていて、気づけば中に入り、気づけば――その場に崩れ落ちていた。
「……っ」
喉の奥が、ひどく熱い。
呼吸がうまくできない。
胸の奥が締めつけられて、痛くて、どうしようもない。
「どうして……」
声にならない声が、こぼれる。
分かっていたはずなのに。
最初から、全部分かっていた。
あの人には、愛する人がいること。
私はただの“代わり”でしかないこと。
それなのにどうして、あんなものを見てしまったのだろう。
どうして、目を逸らせなかったのだろう。
「……好きになるんじゃ、なかった……」
ぽつりと、言葉が落ちる。
その瞬間、堰を切ったように涙が溢れ出した。
止めようとしても止まらない。