遼くんは泣き顔がお好き。
「どうしたの?電話なんてしてきて」
「用事ないと電話しちゃだめなん?
俺ら付き合ってんのにぃ」
「………あれ?!?!!あれ夢じゃなかったの?!!!」
「…まだ寝ぼけてんだねれいちゃん」
冷静な遼くんの声を聞いてやっと頭がはっきりした。
そうだった。
昨日、あたしは遼くんに好きだと伝えたんだった。
思い出しただけで顔が赤くなってしまいそうなことを言ったし、言われたんだった。
「目ェ覚めた?」
「…ごめん、今目が覚めました…」
なんかあたし、本当ダメダメだ。
寝ぼけたまま遼くんの電話に出て可愛い反応もできないし、
朝寝坊までするだらしなさだし。
自己嫌悪で声が萎んでいく。
「目覚ましたついでに今日これから時間ない?」
「大丈夫だけど…何するの?」
「んー、ちょっと一緒に行きたいところがあって」
のんびりと告げられた言葉に首を傾げる。
それ以上は何を聞いてもおしえてくれなかったので、
仕方なく分かったと返事をした。