遼くんは泣き顔がお好き。
「決まってんじゃん」
「………何も言うな」
夏休み明け初日。
待ち構えていた宮尾くんが登校してきた瞬間、あたしと遼くんは”報告”のために彼の前に立ち塞がった。
「宮尾センパイ、それはないんじゃないすか?
ちゃんと負けを認めて聞いてくださいよぉ、
俺とれいちゃん付き合うことになっ「わざわざ律儀に報告してくれなくてもいいんだよバーカ!!頼んでねえよハゲ!!!」
宮尾くんらしくない口汚さで罵られ、その様子を遠巻きに見ていた田道くんたちはみんな揃ってポカンとした表情で。
こんなに声荒らげる宮尾くん、レアだもんな。
「……俺はまだ全然諦められてないんだけど?」
「夏休み中に俺に黙って2人で密会してたことは水に流すんで、いい加減諦めてください」
「密会って…あん時まだ付き合ってなかっただろ?!人聞き悪いこと言うなよ!」
「まぁあれですよ、宮尾センパイにもきっといい人が現れますよ、運が良ければ」
「最後の一言余計すぎるんだよクソが」
なんだか会話だけ聞いてるとこの2人、仲良しに見えるけど気のせい?