妖魔討伐中なので邪魔しないでください。~美少女妖魔払い手は感情を知る~
「漆龍、大丈夫!?」

「だい、じょ、ぶ……
あいつの攻撃が羽を貫いただけ……」

っ、!!!!

貫ぬいた……??

私がヘマをして、
雲穏先輩に放り投げられたから。

「それ、
ちゃんと治るの!?!?」

「うん、
3ヶ月すれば治ると思う」

悲痛で顔を歪めながら
羽を折り畳んでいる。

あまりにも痛そうで、
つい頭を撫でた。

この状態じゃ、
漆龍は戦えない。

戦ったら間違いなく負ける。

――私が戦う。

雲穏先輩に勝てる気はしないけど、
せめて互角になりたい。

漆龍が体力を削ってくれてるから、
少しでもやりあえるはず。

討伐の勉強として、
雲穏先輩の技を近くで見るチャンスでもある。

―――頑張ろう。

この戦いが終わったら、
漆龍のことを看病しなきゃ。

あの、
美しくてカッコいい、
強い妖魔を。
< 33 / 43 >

この作品をシェア

pagetop