好きになった人は、みんなのアイドルで
43話 自覚
ーー悠太郎サイド
「おー、久しぶりな感じするな」
「大学で毎日会ってたもんな」
「夏休みどうよ」
久しぶりに拓海と蓮と3人で集まる。
ファミレスのドリンクバーを飲みながら、他愛ないことを喋る。
「蓮は彼女と会ってんの?」
「まあほとんどどっちかの家にいるかな」
「リア充爆発しろ」
「やだよ、爆発しねーよ」
「拓海はなんもないの?こないだバイト先のラーメン屋に可愛い子入ってきたって喜んでたじゃん」
「聞いて、その子彼氏いた」
「どんまい」
(……この流れ、やばいかも)
「悠太郎は?あのカフェの子、つむぎちゃん」
(やっぱり来た……)
「なんもねーよ」
「嘘つけ」
「カフェで会うだけ?」
「……こないだ一緒に帰った、駅まで」
「お、進展じゃん」
「そんで?」
「……ジェラート食べた」
「悠太郎がデートしてる」
「デートじゃないって」
「デートだろ。悠太郎から誘ったの?」
「誘った」
「どうだった?」
「……可愛かった」
「はい、もう好きでーす」
「好きとかじゃないから」
「じゃあ、なんで誘ったんだよ」
(……なんで)
「……なんでだろ、なんか、つい」
「それが好きってやつな」
(……俺が、つむぎちゃんのこと、好き……?)
「もたもたしてると取られるぞー?こないだサークルで話してるやついたよ、つむぎって名前珍しいからきっとそのつむぎちゃんでしょ」
「……俺もダンス仲間につむぎちゃんのこと聞かれた」
「いいのかよ、つむぎちゃんに彼氏できても」
(……つむぎちゃんに彼氏)
そしたら、一緒に帰れなくなる。
それは嫌だ。
……そう思った自分に、少しだけ驚いた。
「おー、久しぶりな感じするな」
「大学で毎日会ってたもんな」
「夏休みどうよ」
久しぶりに拓海と蓮と3人で集まる。
ファミレスのドリンクバーを飲みながら、他愛ないことを喋る。
「蓮は彼女と会ってんの?」
「まあほとんどどっちかの家にいるかな」
「リア充爆発しろ」
「やだよ、爆発しねーよ」
「拓海はなんもないの?こないだバイト先のラーメン屋に可愛い子入ってきたって喜んでたじゃん」
「聞いて、その子彼氏いた」
「どんまい」
(……この流れ、やばいかも)
「悠太郎は?あのカフェの子、つむぎちゃん」
(やっぱり来た……)
「なんもねーよ」
「嘘つけ」
「カフェで会うだけ?」
「……こないだ一緒に帰った、駅まで」
「お、進展じゃん」
「そんで?」
「……ジェラート食べた」
「悠太郎がデートしてる」
「デートじゃないって」
「デートだろ。悠太郎から誘ったの?」
「誘った」
「どうだった?」
「……可愛かった」
「はい、もう好きでーす」
「好きとかじゃないから」
「じゃあ、なんで誘ったんだよ」
(……なんで)
「……なんでだろ、なんか、つい」
「それが好きってやつな」
(……俺が、つむぎちゃんのこと、好き……?)
「もたもたしてると取られるぞー?こないだサークルで話してるやついたよ、つむぎって名前珍しいからきっとそのつむぎちゃんでしょ」
「……俺もダンス仲間につむぎちゃんのこと聞かれた」
「いいのかよ、つむぎちゃんに彼氏できても」
(……つむぎちゃんに彼氏)
そしたら、一緒に帰れなくなる。
それは嫌だ。
……そう思った自分に、少しだけ驚いた。