好きになった人は、みんなのアイドルで
47話 クロワッサン
ーー悠太郎サイド
今日は午前からレッスンで、いつもより早くスタジオに向かう。
駅でパンフェスのチラシを見て昨日のことを思い出す。
(……めっちゃ楽しかったな)
(つむぎちゃん、可愛かったし)
(……そういえば、つむぎちゃん昨日買えなかったお店あって残念がってたな)
時間を確認するとまだ余裕がある。
イベント会場に行くと、まだオープンしたばかりで人もまばら。
つむぎちゃんが買いたがってたパン屋のクロワッサンを買ってからふと我に返る。
(……これ、どうすんの)
カフェで渡すの?なんか変じゃない?
そもそも今日のシフト知らないし会えるかどうかも分からないのに。
クロワッサンが潰れないように鞄に入れる。
スタジオに向かう。
ーー
レッスン終わり。
「珍しいじゃん、悠太郎がミスするの」
つむぎちゃんのことで頭がいっぱいで集中できなかった。
「ちょっと疲れてるかも」
「悠太郎、練習しすぎじゃね?毎日来てるじゃん」
「まーね、今日は帰って休むわ」
「お、じゃーね」
「じゃーね」
毎日スタジオに通っているのは、ダンスのためだけじゃなかった。
……今日、つむぎちゃんいるかな。
カフェを覗くとつむぎちゃんがいる。
「つむぎちゃん、おつかれ」
「おつかれさま、悠太郎くん。昨日はありがと。」
「うん、ありがと。で、あの、これ……」クロワッサンを差し出す。
「え?」と不思議そうな顔をするつむぎちゃん。
「昨日買えなかったって言ってたクロワッサン。朝寄ったら買えたから」
ぱあっと顔が明るくなるつむぎちゃん。
「え、嬉しい、ありがとう」
「全然。通り道だし」
「私また帰りにリベンジしようと思ってた、そうだよね、朝寄れば良かったんだ、いや、それじゃバイトに間に合わないか……」
またくるくる表情が変わるつむぎちゃん。
やっぱかわいいな。
「ありがとう、あの、えっと、お礼にパン焼いてきたら食べる?」
(つむぎちゃんのパン)
「食べる」
食い気味に返事をしてしまう。
「いつ来る?明日も来る?」
「えっと、明日は多分17時頃」
「良かった!シフト入ってる!明日持ってくるね」
つむぎちゃんと、初めて約束をした。
クロワッサン、ありがとう。
お前のおかげでつむぎちゃんと明日の約束できたよ。
今日は午前からレッスンで、いつもより早くスタジオに向かう。
駅でパンフェスのチラシを見て昨日のことを思い出す。
(……めっちゃ楽しかったな)
(つむぎちゃん、可愛かったし)
(……そういえば、つむぎちゃん昨日買えなかったお店あって残念がってたな)
時間を確認するとまだ余裕がある。
イベント会場に行くと、まだオープンしたばかりで人もまばら。
つむぎちゃんが買いたがってたパン屋のクロワッサンを買ってからふと我に返る。
(……これ、どうすんの)
カフェで渡すの?なんか変じゃない?
そもそも今日のシフト知らないし会えるかどうかも分からないのに。
クロワッサンが潰れないように鞄に入れる。
スタジオに向かう。
ーー
レッスン終わり。
「珍しいじゃん、悠太郎がミスするの」
つむぎちゃんのことで頭がいっぱいで集中できなかった。
「ちょっと疲れてるかも」
「悠太郎、練習しすぎじゃね?毎日来てるじゃん」
「まーね、今日は帰って休むわ」
「お、じゃーね」
「じゃーね」
毎日スタジオに通っているのは、ダンスのためだけじゃなかった。
……今日、つむぎちゃんいるかな。
カフェを覗くとつむぎちゃんがいる。
「つむぎちゃん、おつかれ」
「おつかれさま、悠太郎くん。昨日はありがと。」
「うん、ありがと。で、あの、これ……」クロワッサンを差し出す。
「え?」と不思議そうな顔をするつむぎちゃん。
「昨日買えなかったって言ってたクロワッサン。朝寄ったら買えたから」
ぱあっと顔が明るくなるつむぎちゃん。
「え、嬉しい、ありがとう」
「全然。通り道だし」
「私また帰りにリベンジしようと思ってた、そうだよね、朝寄れば良かったんだ、いや、それじゃバイトに間に合わないか……」
またくるくる表情が変わるつむぎちゃん。
やっぱかわいいな。
「ありがとう、あの、えっと、お礼にパン焼いてきたら食べる?」
(つむぎちゃんのパン)
「食べる」
食い気味に返事をしてしまう。
「いつ来る?明日も来る?」
「えっと、明日は多分17時頃」
「良かった!シフト入ってる!明日持ってくるね」
つむぎちゃんと、初めて約束をした。
クロワッサン、ありがとう。
お前のおかげでつむぎちゃんと明日の約束できたよ。