私が一緒に暮らすのは、人気ゲーマーでした
―めっちゃイケメン、ていうかこの人誰?
もちろんわたしには兄弟がいるわけないし、お母さんからいとこがいるって話も聞いたことがないんだけど?!

私は情報量の多さに耐えきれなくて思わず
「え……?!」と声を上げた。
謎のイケメンはそんなわたしを不思議そうに見つめながら


「よろしく…」とだけ言うのだった。


─────


「えっと……なんで貴方はここにいるの?
ここは私の家なんだけど?!」


わたしは彼に理由を説明して!とグイグイ迫る。
彼はあとずさりしたあと、視線をそらしてボソッとつぶやく。


……なんて言ったの?全然聞き取れなかった。
それくらい彼の声はか細くて、分かりやすく言うと〝()〟って感じ。


意思疎通が出来ないけど、不審者(ふしんしゃ)?をむやみに追い出すわけにも行かないよね……。


ワケありだったらなんか申し訳ないし。なんかワケありっぽいし。

「もう1回、大きい声で言ってくれますか?」

彼に歩みよるように、わたしができるかぎり最大限の笑顔で聞いてみる。


だけど彼はふぃっと顔を背けたまま。
聞いてるんだから言って欲しいんだけど?!

……彼に聞くのは諦めよ。
ていうか、とりあえずお母さんに聞いてみなきゃだよね!
わたしはスクバからスマホを取り出す。

スマホに表示されたメッセージの長さを見て思わず「え」と声が出る。


長い文にトラウマがあるけど読まなきゃいけないし、
読むか。

そこには
『お母さんの友達が出張で1年家を空けるんだけど、息子が生きていけるか心配でうちで暮らすことになったから。
なの、よろしくね』といつもの淡々とした口調で書いてあった。


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