クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
今夜の便で羽田に帰る隼人さんを空港まで見送りに行ってから、ホテルに帰って来たのは夜八時頃だった。
ベッドに横になり、考えることは隼人さんのことばかり。さっきまで一緒だったのにもう会いたいなんて自分でも重症だと思う。
瞼を閉じればマリー橋でのことが浮かぶ。隼人さんとキスしたあの瞬間は私たちの想いは重なっていた気がした。
もしかしたら隼人さんも私のことを……。
そんなことを考えていたら充電中のスマホが鳴った。
隼人さんかもしれないと跳ね起きると、水沢さんからだった。
『南雲さん、お休みのとろこすみません』
電話に出ると申し訳なさそうな声がした。
「いえいえ。全然大丈夫です。あの、明日のフライトのことですか?」
『いえ。実は一時間程前に南雲さんのアパートの管理会社から会社に連絡が入ったのですが、南雲さんの部屋に空き巣が入ったようで、それで今、南雲さんのアパートに来た所です』
「……空き巣!」
『今、南雲さんの部屋で警察が現場検証をしています』
「ご迷惑をおかけしてすみません!」
今すぐアパートに帰りたいが、ここはパリのホテル。どうにもならない。
『警察の方に見せてもらった部屋の写真を送ります』
すぐに水沢さんから画像が送られて来る。六畳の私の部屋は嵐にでもあったかのようで物が散乱してぐちゃぐちゃだった。
『……ショックですよね』
労わるような水沢さんの声がした。
『南雲さんが戻ってからお伝えしようとも思ったのですが、警察の方が速く知らせた方がいいとおっしゃったので連絡しました。南雲さんに何度も連絡をされたようですよ』
おそらくスマホの電源が切れたタイミンクで連絡が来ていたのだろう。今日は写真を撮ったりして、充電を全部使ってしまったから。
「水沢さん、ありがとうございます。でも、どうして水沢さんが?」
『早番が終わって帰ろうとした時に、空き巣の話を聞きまして、それで心配になって』
お仕事終わりにご迷惑をおかけしていることを聞いて、さらに申し訳なくなる。
「本当にすみません」
『いえいえ。こちらこそ出過ぎた真似をしてすみません』
「いえ。助かります」
『僕ができることはしておきますので、南雲さん、安全運航で帰って来て下さいね』
「ありがとうございます。失礼します」
水沢さんとの通話を切った後は着信に残っていた警察と管理会社に連絡をして事情を聞いた。
隼人さんにも伝えるべきか迷う。迷惑はかけたくないが、契約恋人として知らないのもおかしいと思い、メッセージだけ送った。
隼人さんは今、飛行機に乗っているから、すぐに連絡は来ないだろうと思っていたら、一分後に返信が来た。
ベッドに横になり、考えることは隼人さんのことばかり。さっきまで一緒だったのにもう会いたいなんて自分でも重症だと思う。
瞼を閉じればマリー橋でのことが浮かぶ。隼人さんとキスしたあの瞬間は私たちの想いは重なっていた気がした。
もしかしたら隼人さんも私のことを……。
そんなことを考えていたら充電中のスマホが鳴った。
隼人さんかもしれないと跳ね起きると、水沢さんからだった。
『南雲さん、お休みのとろこすみません』
電話に出ると申し訳なさそうな声がした。
「いえいえ。全然大丈夫です。あの、明日のフライトのことですか?」
『いえ。実は一時間程前に南雲さんのアパートの管理会社から会社に連絡が入ったのですが、南雲さんの部屋に空き巣が入ったようで、それで今、南雲さんのアパートに来た所です』
「……空き巣!」
『今、南雲さんの部屋で警察が現場検証をしています』
「ご迷惑をおかけしてすみません!」
今すぐアパートに帰りたいが、ここはパリのホテル。どうにもならない。
『警察の方に見せてもらった部屋の写真を送ります』
すぐに水沢さんから画像が送られて来る。六畳の私の部屋は嵐にでもあったかのようで物が散乱してぐちゃぐちゃだった。
『……ショックですよね』
労わるような水沢さんの声がした。
『南雲さんが戻ってからお伝えしようとも思ったのですが、警察の方が速く知らせた方がいいとおっしゃったので連絡しました。南雲さんに何度も連絡をされたようですよ』
おそらくスマホの電源が切れたタイミンクで連絡が来ていたのだろう。今日は写真を撮ったりして、充電を全部使ってしまったから。
「水沢さん、ありがとうございます。でも、どうして水沢さんが?」
『早番が終わって帰ろうとした時に、空き巣の話を聞きまして、それで心配になって』
お仕事終わりにご迷惑をおかけしていることを聞いて、さらに申し訳なくなる。
「本当にすみません」
『いえいえ。こちらこそ出過ぎた真似をしてすみません』
「いえ。助かります」
『僕ができることはしておきますので、南雲さん、安全運航で帰って来て下さいね』
「ありがとうございます。失礼します」
水沢さんとの通話を切った後は着信に残っていた警察と管理会社に連絡をして事情を聞いた。
隼人さんにも伝えるべきか迷う。迷惑はかけたくないが、契約恋人として知らないのもおかしいと思い、メッセージだけ送った。
隼人さんは今、飛行機に乗っているから、すぐに連絡は来ないだろうと思っていたら、一分後に返信が来た。