クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
今岡キャプテンたちと一般社員用のテーブル席につくと、会場の照明がゆっくりと落ちる。賑やかだった空間が静寂に包まれ、ステージにスポットライトが当たった。いよいよ、創立50周年記念パーティーが始まり、高月社長が挨拶をする。
「本日は我が社50周年記念にお集まりいただき、ありがとうございます。この記念すべき日にご報告することがあります。まずは我が社の最年少機長であり、次期社長候補の高月隼人と、白鳥副社長のご令嬢、綾音さんの婚約を発表したいと思います。二人ともステージへ」
スポットライトがVIP席にいる隼人さんと綾音に当たり、会場から拍手が沸き起こる。綾音はこれ以上ないほど幸せそうな笑みを浮かべ、隼人さんと一緒にステージへ歩き出した。
水沢さんと今岡キャプテンは心配そうに私に視線を向けるが、私は二人に向かって微笑んだ。隼人さんが白鳥副社長の裏の顔を暴くことを知っていたからだ。
ステージの上、マイクの前に立った隼人さんは鋭い表情を浮かべ、口を開いた。
「この場を借りて、皆様にお伝えしたいことがあります。まず私は白鳥綾音さんと婚約した覚えはありません。白鳥副社長と綾音さんによる一方的な強要です。私は彼女との婚約を明確に否定します」
隼人さんは隣に立つ綾音を一瞥もせず、八百名の招待客を見据えて言い放った。
一瞬にして、会場が静まり返る。
「な、何を言ってるの! 私との婚約を認めたじゃない」
隣で笑顔を張り付かせていた綾音が険しい表情を浮かべた。
「それは君の勘違いではないか? 俺は大事な会社をスターリングのような投資家に売り渡そうとする犯罪者の娘と一緒になる気はない」
VIP席にいた白鳥副社長がガタッと激しく椅子を鳴らして立ち上がる。
「高月くん、公の場で不謹慎な冗談はやめなさい。我が社の公式チャンネルでライブ配信されているんだぞ」
「冗談ではありません、白鳥副社長。確固たる証拠もあります」
「本日は我が社50周年記念にお集まりいただき、ありがとうございます。この記念すべき日にご報告することがあります。まずは我が社の最年少機長であり、次期社長候補の高月隼人と、白鳥副社長のご令嬢、綾音さんの婚約を発表したいと思います。二人ともステージへ」
スポットライトがVIP席にいる隼人さんと綾音に当たり、会場から拍手が沸き起こる。綾音はこれ以上ないほど幸せそうな笑みを浮かべ、隼人さんと一緒にステージへ歩き出した。
水沢さんと今岡キャプテンは心配そうに私に視線を向けるが、私は二人に向かって微笑んだ。隼人さんが白鳥副社長の裏の顔を暴くことを知っていたからだ。
ステージの上、マイクの前に立った隼人さんは鋭い表情を浮かべ、口を開いた。
「この場を借りて、皆様にお伝えしたいことがあります。まず私は白鳥綾音さんと婚約した覚えはありません。白鳥副社長と綾音さんによる一方的な強要です。私は彼女との婚約を明確に否定します」
隼人さんは隣に立つ綾音を一瞥もせず、八百名の招待客を見据えて言い放った。
一瞬にして、会場が静まり返る。
「な、何を言ってるの! 私との婚約を認めたじゃない」
隣で笑顔を張り付かせていた綾音が険しい表情を浮かべた。
「それは君の勘違いではないか? 俺は大事な会社をスターリングのような投資家に売り渡そうとする犯罪者の娘と一緒になる気はない」
VIP席にいた白鳥副社長がガタッと激しく椅子を鳴らして立ち上がる。
「高月くん、公の場で不謹慎な冗談はやめなさい。我が社の公式チャンネルでライブ配信されているんだぞ」
「冗談ではありません、白鳥副社長。確固たる証拠もあります」