クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
二時間後。私はなぜか、ハリウッドヒルズの頂上にある大豪邸にいた。
訳がわからないまま高月キャプテンと一緒に邸宅に入ると、広いホールには着飾った数百人の男女がシャンパングラスを傾けながら談笑していた。その中には映画のスクリーンでよく見かけるハリウッドスターの姿もあり、一瞬我が目を疑った。
「ローストビーフ取って来てやろうか?」
隣に立つ高月キャプテンに聞かれるが、激しく首を振る。
突然異世界に放り込まれて、とても食事どころではない。それに私も高月キャプテンがホテルのブティックで強引に買った高級ブランド品の赤いドレスを着ているので、生きた心地がしない。
普段から女性らしい服は着ないので、どう動いたらいいかわからない。
「一体この状況はなんですか」
高月キャプテンを軽く睨むと、キャプテンが眉を上げる。
「パーティーだ」
「いや、パーティーなのはわかりますけど、突然過ぎます。ドレスだって強引にキャプテンが買うし」
「よく似合っている」
フッと目を細めたキャプテンが私を見つめる。恋人に向けるような優しい視線に晒されて、落ち着かない。
「……そうですか。私、こういう服ってあまり着ないから、よくわからなくて」
「南雲は身長があって、スレンダーだからドレスもよく似合うよ。もっと自分に自信を持て」
まさかそんなことを言われるとは思わなかった。
恥ずかしくて、カアッと頬が熱くなる。
「私、やっぱりお料理取ってきます」
ヒールを履いた足を一歩踏み出した時、バランスを崩しそうになった。
「危ない」
キャプテンの逞しい腕が転びそうになった私のウエストをぐいっと引き寄せ、支える。腰に回された大きな手の感触と、ホワイトムスクのコロンの香りに、心臓が大きく脈打った。
「大丈夫か?」
すぐ耳元でキャプテンの声がして、ますます鼓動が速くなる。
「だ、大丈夫です」
慌ててキャプテンから離れようとすると、ぐいっと腰を掴まれる。
訳がわからないまま高月キャプテンと一緒に邸宅に入ると、広いホールには着飾った数百人の男女がシャンパングラスを傾けながら談笑していた。その中には映画のスクリーンでよく見かけるハリウッドスターの姿もあり、一瞬我が目を疑った。
「ローストビーフ取って来てやろうか?」
隣に立つ高月キャプテンに聞かれるが、激しく首を振る。
突然異世界に放り込まれて、とても食事どころではない。それに私も高月キャプテンがホテルのブティックで強引に買った高級ブランド品の赤いドレスを着ているので、生きた心地がしない。
普段から女性らしい服は着ないので、どう動いたらいいかわからない。
「一体この状況はなんですか」
高月キャプテンを軽く睨むと、キャプテンが眉を上げる。
「パーティーだ」
「いや、パーティーなのはわかりますけど、突然過ぎます。ドレスだって強引にキャプテンが買うし」
「よく似合っている」
フッと目を細めたキャプテンが私を見つめる。恋人に向けるような優しい視線に晒されて、落ち着かない。
「……そうですか。私、こういう服ってあまり着ないから、よくわからなくて」
「南雲は身長があって、スレンダーだからドレスもよく似合うよ。もっと自分に自信を持て」
まさかそんなことを言われるとは思わなかった。
恥ずかしくて、カアッと頬が熱くなる。
「私、やっぱりお料理取ってきます」
ヒールを履いた足を一歩踏み出した時、バランスを崩しそうになった。
「危ない」
キャプテンの逞しい腕が転びそうになった私のウエストをぐいっと引き寄せ、支える。腰に回された大きな手の感触と、ホワイトムスクのコロンの香りに、心臓が大きく脈打った。
「大丈夫か?」
すぐ耳元でキャプテンの声がして、ますます鼓動が速くなる。
「だ、大丈夫です」
慌ててキャプテンから離れようとすると、ぐいっと腰を掴まれる。