クールな機長は契約恋人の副操縦士を離さない
「お疲れ様」
隼人さんが労うようにポンッと私の肩に手を置く。
「高月機長もお疲れ様でした。イケメン機長、大人気でしたね」
隼人さんがステージに立った瞬間、子どもたちから「イケメン機長」という声が多数上がったのだった。
「瑞希も美人パイロットって呼ばれてたじゃないか」
クスッと隼人さんが笑う。
「私の場合は制服マジックでよく見えているんですよ」
「そんなことない。瑞希は制服を着ていなくても綺麗だよ」
隼人さんがいきなり私の腰を抱いたから肩が跳ねた。
「白鳥綾音がこっちを見ている」
耳元で低く囁かれ、緊張する。
今日のイベントには広報の綾音も同行していた。
副操縦士から、今度は隼人さんの契約恋人として振る舞わなければならない。
「隼人さん、まだお仕事中ですよ。皆さん、見ていますから」
私は隼人さんに愛らしい笑顔を向けた。
「早く瑞希と二人きりになりたいよ」
「ふふ。困った人」
とある恋愛ドラマのヒロインを参考に、甘えるようなトーンを出してみたが、自分のセリフに鳥肌が立つ。私のキャラじゃなかった。
「瑞希、笑顔が引きつっているぞ。疲れたのか?」
隼人さんが笑いを堪えるような顔で覗き込んでくる。私が無理しているのがわかって、きっと可笑しいんだ。
「隼人さんこそ、無理にくっつかなくてもいいのに」
「無理していないよ。瑞希と一緒にいられて幸せだ」
「……絶対、嘘ですよね」
隼人さんにしか聞こえない声で毒づくと、隼人さんは心外と言わんばかりに眉を寄せた。その表情が可笑しくて笑ってしまう。
「随分と楽しそうだな」
不意に背後から声をかけられ、振り返った。
隼人さんが労うようにポンッと私の肩に手を置く。
「高月機長もお疲れ様でした。イケメン機長、大人気でしたね」
隼人さんがステージに立った瞬間、子どもたちから「イケメン機長」という声が多数上がったのだった。
「瑞希も美人パイロットって呼ばれてたじゃないか」
クスッと隼人さんが笑う。
「私の場合は制服マジックでよく見えているんですよ」
「そんなことない。瑞希は制服を着ていなくても綺麗だよ」
隼人さんがいきなり私の腰を抱いたから肩が跳ねた。
「白鳥綾音がこっちを見ている」
耳元で低く囁かれ、緊張する。
今日のイベントには広報の綾音も同行していた。
副操縦士から、今度は隼人さんの契約恋人として振る舞わなければならない。
「隼人さん、まだお仕事中ですよ。皆さん、見ていますから」
私は隼人さんに愛らしい笑顔を向けた。
「早く瑞希と二人きりになりたいよ」
「ふふ。困った人」
とある恋愛ドラマのヒロインを参考に、甘えるようなトーンを出してみたが、自分のセリフに鳥肌が立つ。私のキャラじゃなかった。
「瑞希、笑顔が引きつっているぞ。疲れたのか?」
隼人さんが笑いを堪えるような顔で覗き込んでくる。私が無理しているのがわかって、きっと可笑しいんだ。
「隼人さんこそ、無理にくっつかなくてもいいのに」
「無理していないよ。瑞希と一緒にいられて幸せだ」
「……絶対、嘘ですよね」
隼人さんにしか聞こえない声で毒づくと、隼人さんは心外と言わんばかりに眉を寄せた。その表情が可笑しくて笑ってしまう。
「随分と楽しそうだな」
不意に背後から声をかけられ、振り返った。