疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
すきっ腹に、温かい食べ物が入るのはありがたい。

先ほどのブランデーが効いているのか、疲労感が一気に襲いかかってきた。

リズが客間のベッドにすべりこんだのは、夜中過ぎだった。

とにかく長い1日だった。

この先どうなるのか考える余裕もなく、眠りについた。

すぐに眠りについたリズとは反対に、ドラゴンの方はベッドに入ったが、何度も寝返りを打っていた。

気持ちが高ぶっているのか、眠れない。

あの女、いや王女か・・リズベット・ナディールと名乗った。

大魔法使い、バレリアン卿の血を受け継ぐ者だからか、威圧をしていないのに、なぜか従わせる力を持っている。

しかも、まるで感情をもっていないかのように行動する。

あの女をこれからどうするのか・・

ドラゴンは起き上がると、ベッドサイドテーブルに置いてあるグラスを取り、ブランデーを飲み干した。

足がうずく。

ブーツはしばらくはけないな・・ドラゴンはため息をついた。



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