疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン
アンナはじらすようにクスクス笑った。

「奥様がお帰りになるという時に、私がお迎えのために書斎の扉を開けたら、奥様が旦那様の上着の裾をつかんで離さなくてね。

それで旦那様も動けなくて・・真っ赤になって・・

レッドドラゴンが、真っ赤になるなんてね、もう、まるで親に叱られる子供みたいに、緊張してね。」

「エルフがドラゴンを捕まえたのですね?」

エルフの女性が、積極的に出たのだ。

アンナはクスクス笑い、ソファーの上のクッションをポンポン叩いた。

「確かに・・そうですね」

「それで・・どうなったのですか」

「奥様は緑のエルフなので、お庭にいろいろな草花を植えることをご提案されましたね。

旦那様は奥様のために、遠い所まで飛んで、珍しい植物や種、花を探して、奥様の笑顔が何より見たかったのでしょう。

グレーズは庭仕事で大変でしたよ」

「それからセドリック坊ちゃまが産まれて・・」

「セドリック坊ちゃま・・・とは・・・?」

「ああ、今の旦那様です。」

セドリックという名前で、ドラゴンの父とエルフの母親を持つ人なのか。

リズは、窓を閉めた。

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