疎まれた王女はドラゴンに愛を語らない・魔法の恋の行方・リズとドラゴン

ドラゴンの難題

<ドラゴンの難題>

いつものように朝食が終わり、ドラゴンの皿を下げているアンナが、声を潜めて

「旦那様、そろそろではありませんか?」


その問いに、ドラゴンは顔をしかめた。

「ああ、今晩くらいからひどくなりそうだ。お前らはリズを連れて、別館に行け。」

アンナは心配げに

「旦那様、本当に・・・お一人で大丈夫ですか?」

ドラゴンは、そのアンナの表情に、いらつくように怒鳴った。

「俺にかまうな!さっさと台所に戻れ!」

リズは二人のやりとりの様子を、台所の扉の隙間から見ていた。

アンナがしょげて、台所に戻ってきたので、リズは薬草の葉を仕分けながら、さりげなく聞いた。

「ご主人様に、その何か・・あるのですか?」

アンナは口を結んで、躊躇していたが、

「これから1週間ほどは、リズ様も別館で生活していただくことになります。

本館には立ち入ることはできません。

旦那様のご命令ですから。

今晩から別館に行きますので、お支度をなさってくださいね」

「なぜ?・・なのですか?」

リズは、薬草を分別する手を止めて聞いた。


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